News Release ニュースリリース

お知らせ 橋梁CIMシステム

PCコンポ橋CIMシステムを開発~3Dモデリング時間が1/10に~

オフィスケイワン株式会社(本社:大阪市西区)は株式会社IHIインフラ建設(本社:東京都江東区、以下IIK)向けに「PCコンポ橋CIMシステム CIM-COMPO」を開発しました。
PCコンポ橋は支間長20m~40mの橋梁形式に適用され、主要部材を工場で生産するため工期短縮、現場作業の削減が可能で安全性が高い工法のため、PC橋のなかで採用事例が多い構造形式です。

1.開発の背景
近年、働き方改革、生産性向上の社会的要請が高まるなかで、橋梁メーカー各社は生産性向上施策としてi-Bridgeを推進しCIMの適用事例を増やしています。一方で、3Dモデリング作業は専門性が高いため外注に頼ることが多く、時間的制約、コスト削減が課題としてありました。そこでオフィスケイワンとIIKは、規格化され採用事例の多いPCコンポ橋に着目し、従来平均20日間かかっていた3Dモデリング作業を、設計担当者自身が2日程度で作成可能なシステムを共同で開発しました。 

2.システム概要
まず線形座標をCADデータからシステムに取り込み構造スケルトンを定義します。次にシステム画面に従って設計情報を入力していきます。入力が完了し3Dモデリングを実行するとAutoCAD上にPCコンポ橋のCIMモデルを出力します。対象部材は主桁、PC板、中間横桁、連結横桁、横締PC鋼、床版、壁高欄、舗装で、CIM導入ガイドライン案のモデル詳細度300(主構造形状が正確なモデル)に対応しています。


3.活用シーン
工事受注後の早い段階で本システムで3Dモデルを作成することで、4D施工シミュレーションによる施工計画(4DCIM)、安全管理に適用し、現場では工程管理、出来形管理に活用することが可能です

参考ページ:
PC橋の建設現場におけるオープンイノベーション
PCコンポ橋CIMシステムのご紹介(YouTube)


4.今後の展開
今後、バージョンアップとして、現場施工支援向けに床版鉄筋モデル出力、出来形管理連動、BIM/CIMリクワイヤメントに対応した3DA、数量算出、4Dモデル連携機能を実装予定です。オフィスケイワンは本システムの外販、サポートを担当し、橋梁業界全体のBIM/CIMの普及に貢献します。なお、本システムはNETIS登録申請中です。

※PCコンポ橋CIMシステム CIM-COMPO は以下のイベントにて紹介予定です。

2019年10月09日(水) Autodesk University Japan 2019
2019年10月11日(金) BIM/CIM講演会2019(大阪)


5.お問合せ先
オフィスケイワン株式会社 TEL.06-6567-8951  保田まで