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鋼橋輸送計画をDX化する新システム「Sim-LOAD」を開発

オフィスケイワン株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役:保田敬一)は、株式会社IHIインフラシステム、瀧上工業株式会社と共同で、鋼橋のBIM/CIMモデルを活用した輸送明細システム「Sim-LOAD」を開発しました。Sim-LOADは、橋梁部材の3Dモデルから自動で積載シミュレーションを実行し、積載図と輸送明細書を即時に作成。従来、熟練者の経験に頼っていた輸送計画業務を効率化・標準化し、橋梁メーカーの生産性と安全性の両立に貢献します。


1.開発の背景
鋼橋は工場で製作した大型部材を現場へ輸送し、組み立てることで完成します。その輸送計画では、形状(幅・高さ・長さ)、重量、重心位置などの物理的条件に加え、許可申請や架設工程、関連法令といった制約も踏まえる必要があります。特に、曲線形状や付属部品を含む複雑な部材の積載計画は、従来、熟練作業者の経験と勘に依存していました。しかし近年、橋梁メーカーでは人材不足や業務効率化への要請が一層高まっており、輸送計画の属人化を解消し、誰もが正確かつ迅速に計画を立案できる仕組みが求められていました。こうした課題に対応するため、当社は自社の鋼橋CIMシステム「CIM-GIRDER」や任意の3Dモデルを活用し、自動積載シミュレーションを実現する輸送明細システム「Sim-LOAD」を共同開発しました。

2.システムの特長
(1)鋼橋CIMシステム「CIM-GIRDER」連携で効果を最大化
CIM-GIRDERの鋼桁ブロック形状ファイルの個別保存・ロット分割機能を活用し、輸送の車両選定から現場工程に準じた積載検討まで一気通貫 。

(2)自動積載シミュレーション
積載可能範囲・部材間隔・計算法を設定し、シミュレーション結果を即時プレビュー。許可種別(通行・制限外積載等)を自動判定。編集で微調整も容易。

(3)帳票出力
積載図・輸送明細書を生成。カレンダー機能で現場到着時刻を設定し、工程整合の帳票を出力。


3.リリースについて
Sim-LOADは、橋梁メーカーの株式会社IHIインフラシステムと瀧上工業株式会社とオフィスケイワンによる共同開発システムです。両社の工場にて現場運用を開始後、2026年4月を目途にCIM-GIRDERユーザー向けに販売を予定しています。

4.オフィスケイワンについて
2014年の創業以来、高度なデジタル技術を駆使した情報サービス、相互連携可能な橋梁BIM/CIMシステムのプロダクト販売、そして新たな課題解決を切り開くPoC開発の3本柱で事業展開しています。設計・図面情報を数値化して3次元モデリングを行う橋梁BIM/CIMシステムは橋梁メーカー、ゼネコン、建設コンサル向けに高い評価をいただいております。今後はこれらのシステム間のデータ連携をより注力することで、橋梁設計・施工のDX実現およびユーザーメリットの最大化を目指します。


公式サイト https://www.office-k1.co.jp/
橋梁CIMシステム https://cim-system.com/
橋梁の建設現場におけるオープンイノベーション https://prism.office-k1.co.jp/

オフィスケイワンが提供するシステムのうち9製品がNETIS登録されています。(登録順)

5.お問合せ先
本システムのお問合せは下記までお願いします。
〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1丁目10-2 TEL.06-6567-8672 橋梁CIMシステム担当
お問合せフォーム https://www.office-k1.co.jp/contact

以上